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ヨーロッパ放浪記4 フランス・パリ編 ①

気持ちよく夢から醒めた朝・・・・

「あ~よく、寝た寝た」と外を眺めればなんと外はドシャぶり!!

(あ~なんて運の悪い男なんだ・・・)

と嘆きつつ、チェックアウトまで小降りになるのを待つ。

しょうがない・・・いつもの、「アイ・ウォント・ツー・アンブレラ・・・」で行くか・・・と腹を決め1階の受付に行くと・・・人がいない・・・・・その安すぎるホテルは「前払い」に「共同シャワー・トイレ」、そして「朝食なし」なもんで、朝は人が出勤してなかったのです。

小雨になるのを見計らい、思い切って外へ。

皆さん、知ってました??フランスの人はほとんど、「傘」を差しません・・・・いよいよヤバくなった時は「レインコート」を着用します。まぁこれはもうかれこれ10年以上も前の話なんですが・・・・傘は売ってないし、どこでレインコート買えばいいのかも分からない。

その日の予定は、

「中央郵便局」で絵葉書を出し、「東京銀行」でトラベラーズチェックを現金化、「コンコルド広場」を一応写真に収め、「シャンゼ・リゼ通り」を軽く鼻歌歌いながら歩き、これもお約束の「凱旋門」をくぐり、この日一番楽しみにしていた「アンブァリッド」に行く予定・・・・・だったはずが。

とにかく足のマメが痛い・・・・・・

・・・あまりの痛さに歩き方がおかしい。

小雨だがだんだん体や荷物が濡れて重たくなっていく・・・・・・

・・・・しかも若干、臭い。

とにかく荷物が重たすぎる・・・・・・「小粋に鼻歌」どころか口から出る言葉は愚痴ばかり・・・・・ノドがカラカラなのにどこで水分を買えばいいのか分からない・・・・・さぞかしパリジェンヌには「哀れな東洋人」として映った事でしょう。

でも親切でした、フランス人は。

△△さんには、

「フランスの人は自国への誇りが高くてね~特にご年配の人。英語を嫌うんだよね。薬の説明書きなんかも今は『全部、フランス語に変えよう!!』って動きも多いんだよね~とにかく道を聞く時は若い人に聞いた方がいいよ~・・・」

と脅されてたんですが、いや~とにかくやさしかった、格好良かった!!ヨーロッパのほとんどを回ったんですが国によって、すごく人柄に特徴があることがよく分かります。

フランス人は・・・

道を尋ねている途中、「二コリ」ともしない。

答えてくれている途中、「二コリ」ともしない。

真剣に話を聞き、真剣に答えてくれる。

そして別れ際、最初に覚えた「メルシー!(ありがとう!)」

と言うと最後に軽く「ニコッ」と笑って立ち去って行く

・・・・・・あーーーかっこ良すぎるっ!!

一日、数十回道を尋ねているとこちらも知恵がついてもくる。(一番、無視されない聞き方とか(笑))生き残るためにはいかに「早く」、いかに「正しい情報を」手に入れるかです。

「エクスキュゼ・モワ!(ちょっとすみません!)」とフランス語・・・・「あれ?なんだこの汚い子は。フランス語喋れる訳?」といったん思わせ立ち止まらせ・・・・いきなり、「アイ、ウォント、ゴー、ツー、○○!!」を何度も繰り返す!・・・・相手が理解してくれ、こちらが理解するまでしつこく何度も聞きなおす!・・・・とにかく死ぬ気でヒヤリング・・・・最後は「メルシー!!」とフランス語で伝える。

『最初と最後はその国の言葉』

・・・これ、すごく大切です。皆さんもぜひ使って下さい(ってこんな貧乏旅行は普通ないですが(笑))「親切」「紳士的」を良いことにとにかく聞きまくり。ちょーしこいてメトロまで切符の買い方からお金の入れ方から買い方から・・・・この技を使ってもう頼りまくりですよ~

無事に郵便局で葉書を出し、、、、、

シャンゼ・リゼ通りは雨のためか開いてるお店が少なく、キョロキョロと水分を捜すために終わり、、、、、、、東京銀行では警備員が怖くて入る勇気がなく、、、、、、気づけば全身、びしょ濡れ。・・・・パンツまでいってました。

こっちに来て分かった事はパリの歩行者は本当に危ない。

歩行者信号が赤で車がガンガン来てても平気で走って渡り、車が来る寸前を横切っていく。

「へ~あれが 『フランス流』 かぁ~・・・・・・」

などと、余計な事を学習したのが運のつきでした。

凱旋門にいたってはどう渡っていいのか分からずグルグル周り何度もチャレンジするも車の流れが速すぎる!!!!(※凱旋門は周りの道がロータリーになってて信号がありません。そりゃあ、そうです・・・「地下道」があるんですから)轢かれそうになりながらも何度も何度も雨の中をチャレンジ・・・・・20kgの荷物を持って(笑)挙句の果てに、見るに見かねたホームレスのオジさんが地下道を指差し、「ここから行けよ・・・」と教えてくれました。

なんやかんやで時間は夕方近く、飯も食ってない。ノドはカラカラ。

とにかくホテルを捜そうとしましたがあまりの小汚さに断られ続け、(入り口に立った途端、「シッ、シッ・・・」と手でやられるホテルもありました・・・・・)7軒目で思い出したのが、△△さんが教えてくれた若者の味方、「ユースホステル」!

「良かった・・・会員になってて・・・・・」

これは全世界共通の安い、若者向けのホテルです。

シングルかドミトリー(5、6人相部屋)が選べかなり便利!(ただし、立地の悪い田舎が多いのがたまにキズ)途中、ノドの渇きに耐えれず果物屋でフルーツを買い片手に20kのバック、もう片手にはフルーツの袋、くたくたに疲れ果てたびしょ濡れの体を引きずり、ユースホステルの門を叩き一日が終わりましたとさ。

・・・・続く

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コメント:3

(^-^) 09-05-25 (月) 20:57

むっちゃくちゃ面白い!!!
早く早く早く次が読みたいですー(*゚ロ゚)

さゆ 09-05-25 (月) 21:48

いつも楽しく拝見させて頂いております。
現地の言葉が解らないまま単身フランス旅行という状況に憧れつつもヒヤヒヤしながら読みました。
なん、なんというか…!管理人さんの度胸はすごい!度胸に乾杯!

管理人 09-05-26 (火) 0:08

(^-^)さん
村雲式へようこそ!
ありがとうございます~かなり過去の話になりますので
気が向いた時にちょこちょこと入れさせて頂きますね~!

さゆさん
村雲式へようこそ!
度胸ではありません・・・・若気の至り・・・単なるアホです。
当時を思い出し思い出しの昔話、最後まで楽しんでいってください~!

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