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こ、ここまで神様の秘密書いちゃってもいいの??「ナムジ」

ナムジ―大国主 (1) (中公文庫―コミック版)

古事記をオオクニヌシを主人公に、大胆かつ緻密に安彦氏が構成したストーリー。古事記のみならず日本書紀、魏志倭人伝や考古学の見地までも意欲的に取り込んであり、氏がよく古代史を勉強されたのがうかがえる。ストーリーは出雲に一人の少年が流れ着くところから始まる。日本建国神話の大長編がここに始まる。

え~っとですね、何気なくお借りして読んでみて・・・・・・・

・・・・・かなりビックリいたしました。

「ナムジ」、これは大国主の幼年期のお名前ですが、このナムジがどんな立場からスタートして、どのような成長過程を辿り、どうやって 『大国主』 と呼ばれる人物になっていったか。

またその後、二代・三代と続けてストーリが展開していくのですが・・・・・・これを読んでまたビックリ。これ、もちろん細部にわたり脚色・脚本はされておりますが全体的な流れや、ナムジに関わる多くの神々様の話は・・・・・・・ほとんど、その通りに近いと確信しております。これは本当に凄い、、、、よく勉強されておられると感心いたします。。。。。

まずは漫画なのでとても読みやすい。下手をすれば、古事記よりも より、より、よりリアルな神様の世界や繋がりを体験できます。長いんですが、アッという間です。

この漫画に続いて、そのまま『神武天皇様』の成り立ちと関係する神々様が、”生きた血の流れる人間”としてリアルに書かれております。(さらに続きの続編では、「武内宿禰様(一巻のみ)これもアッという間に読みました~)

ナムジ(大国主様)をはじめ、スサノオ様・五十猛様・高倉下様・ニギハヤヒ様・五瀬命様・ナガスネ彦様・須勢理姫様・卑弥呼様、、、、、、、ほぼ管理人のイメージ通りで驚きました・・・・・・・・

『神々様を漫画にして個性を持たせ、失礼じゃないの??』

この漫画だけに限らず、創作話やイメージなど、こんな声を良く耳にしますが、この漫画を読んだら一変しますよ・・・・・・・・この登場人物たちの躍動感、そしてお隣の国を通して開かれた世界・・・・・・・神々様も心を躍らせ、悔し涙を流し、血を流して、生の喜びをかみ締め・・・・・・・最後は感動に近い思いでいっぱいです。創作ですが、これはあながち嘘じゃない所が心に響きます。

普段は済まして神社に鎮座されておられる神々様への印象も変わること、間違いなし。合わせる手により一層のぬくもりが宿ること、間違いなし。

日本の古代の歴史を何ひとつ知らない人でもストーリーだけで十二分に楽しめる漫画なので、ぜひお薦めです!本当に面白い&勉強になる~~~~~!!!かなりお薦め!

評価:4.8(5点満点)

ナムジ―大国主 (1) (中公文庫―コミック版)
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コメント:5

13-03-29 (金) 20:52

私の大好きな方が主人公。購入して読みますね。とても楽しみです。PS.「人生を変える一番シンプルな方法」はと決めたので、案外読むのが進んでいません。いつもなら、数時間で読めてしまうのに。しかし、この数カ月で本を読んだ影響は出ています。本を読んだ次の日、家のパイプの詰まりのゴミが“ボコ”と出ましたもの。感想を書いて下さいねとおっしゃって頂き、ありがとうございます。お陰様で一冊の本と丁寧に向き合う機会を下さいました。

管理人 13-03-29 (金) 21:21

雷さん
本を読むのとパイプの詰まりは関係ないと思います(苦笑)「読もう、読もう」と思ったらなかなか進みませんもんね、、、どうぞお気軽にお読みください。コメントありがとうございました!

司令官 13-04-08 (月) 1:27

歴史上の人としての神様と、当時の日本の状況から現代までの繋がりに興味があるので、とても面白かったです。
最新シリーズのヤマトタケルまで一気に大人買いしました(笑)

読みやすいし、頭に入りやすいです。

神様へのイメージも変わった、というか鮮明になった感じです。
正直そんなに関心がなかった、五十猛様とニギハヤヒ様への好感度がアップです(笑)

日次月次 13-07-24 (水) 19:06

アムロじゃなくてナムジ。
しかも村雲さんおすすめとあれば読まないわけにはいかないです!

日次月次 13-11-24 (日) 17:55

昨日、夏目友人帳でも買おうかとブックオフに立ち寄ったら
偶然見つけて即座に購入。上の読みます宣言から4か月目にしてようやく読むことができました。

7月のコメントの後で、行けるはずがないと思っていた
伊勢、出雲をまわってこれたおかげで
神様や場所がなんとなく頭に入っていて
「あ~、あそこか~」とか「え~、あの神様がっ!?」
とか思いながら一気に読み進められました。

今までお爺さんだと思ってた神様たちが、一気に若返りましたよ(笑)

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