本好きにはたまらない作品、「姑獲鳥の夏」

夏のホラー小説、最後にお薦めしたいホラーはこちら。

この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師（おんみょうじ）が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷（ぞうしがや）の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津（えのきづ）らの推理を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場！

ホラー第五弾・・・・・いや、そもそもホラーになるのかな？？？妖怪ものが大好き・魑魅魍魎系もドンと来い・人の心の暗闇が好き・そして何よりも・・・・・・本が好きっ！！

・・・・・この条件が揃った方にはぜひお薦めしたい、京極夏彦さんの「京極堂シリーズ第一弾 姑獲鳥（うぶめ）の夏」。この第一弾だけ映画化されたので知ってる人も多いんじゃないかなぁ～・・・・・。主演の堤真一さんが渋い。でもやっぱり、小説の方が絶対に面白い。

周りの登場人物のキャラクターが濃いんですが、それはそれでしっかりとキャラクターづけされてて不思議とあまり違和感を感じさせない物語。この『京極堂シリーズ』はこのそれぞれのキャラクターが立ち過ぎてて、そしてそれを静かにまとめている存在が・・・・・・・・やっぱり『中禅寺秋彦』、いわゆる「京極堂」とあだ名で呼ばれてる人物な訳ですよ。

もうね、この人の知識の量が半端ない。

スラスラと理を説いていくさまには、憧れも含めてのドキドキ感と安堵感・・・・・・・

が、本をみてその厚さにビビらないで下さいよ（笑）

電車の中で読めば、かな～り一目につく厚さですが読みだせば本気でスラスラと進んでいきますからご安心を。あんまり真剣に食い入るように読んでいると、自分の心までおかしくなっちゃいそうなのでちょっと要注意かな（汗）勝手に誘導されちゃいます。

途中でギブアップする方も多いので、出来れば古本屋がベストだと思います（苦笑）

文庫版　姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

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