ライブロック

ご存知ですか？今、巷で評判のライブロック。

ネットでも大賑わい、売り切れ続出だそうでどこも品切れ状態！！

もう皆さんもご存知・・・・ですよね？？、、、、、、冗談です（笑）

ライブロック（生きた岩） おそらく熱帯の海水魚を飼育されない方々にとっては一生、聞かない名前だと思います！（爆）

「ライブロックって何？？」

まずは見てもらった方が早いかと。

これがライブロック。海水魚の水槽内ではお馴染みの岩です。

かなり前から 「人工ライブロック」 は販売されておりますが、実はこれサンゴの骨なんです。

そこに長い月日をかけて付着する赤やピンクの物体・・・・
実はこれ、バクテリアの塊。

ようするに色んな種類の微生物がこの岩を住家としてくっ付いているんですね～

もっと近くで観察して見ましょう。

海水魚水槽を作る上で大切なのは環境です。「海の環境」

いろんな微生物からはじまり、ほおって１～２週間は魚を入れず環境を作ってあげます。はじめの一歩がこのライブロックに付着しているバクテリアが生態系のサイクルを作ってくれるんですよね～

このライブロック。微生物の他に小さなカニやシャコがくっ付いてくる場合も・・・・・これも隠れキャラ発見！で意外に楽しみがあります。（ただし、カニもシャコも魚やサンゴにとっては悪影響なので悪者に近い扱いです）

初心者の本を読むと・・・・

「絶対に必要」とか、「水を浄化する能力がある」・・・・などと書かれていますが「絶対に必要」ではありませんし、水の浄化なんてほとんど期待できないです。

実は、砂を入れて水を攪拌させていればバクテリアなんて勝手に増えていきます。

デメリットは、「水槽自体の重量が重たくなる」「１Ｋ1,000円前後で意外に高い」、「砂の表面積・水量が減る」（←これ、実はかなり重要）などがあり、言われるままに買ってると環境的にも金銭的にもけっこう痛いです（笑）

海水魚は「水」が命。なので水量は少しでも多いに越した事がなく、砂の表面は表面で水を綺麗にするバクテリアの住家なのであんまり減らしたくないです。（この手は溶存酸素（水に溶けた酸素）を多く必要とする為、砂に直接ライブロックを乗せるとその分、住家が減る→浄化能力が減る。という計算です。）

海水魚を飼育しだした人なら分かると思いますが・・・・・・・

何度も言うように海水魚は水が命。その水の浄化はバクテリアが命。

魚を飼っているつもりでも、本当に長生きして貰うためにはバクテリアを飼っている感覚に近いものがあります（笑）

本当に飼い方がプロクラスの人は、砂の表面積を減らさない為にあらかじめビニールパイプなどを砂に差しておきその上にライブロックを乗せる・・・・・・ここまでやれば相当なマニア（笑）

さて今日から使える、ライブロック購入のポイント！（笑）
ここは皆さん大事なので必ずメモをしてくださいね！！

○ 重量の軽いものを選ぶ事
ほとんどのライブロックは 「キロ売り」 です。当たり前ですが重たいほど金額が高くなる。しかもですね～軽い＝中身がスカスカ＝水の通りが良い、岩自体の表面積が多い＝バクテリアがたくさん定着している＝水の浄化能力が高い。・・・・・です。

○ 匂いをかいで見て、潮の匂い（海のかほり）が高いものを選ぶ

バクテリアと言っても生きています。生きてる岩なので「ライブロック」。

これが管理が悪かったり、死んだバクテリアが多いライブロックは腐った臭いがします。「キュアリング」（ライブロックに空気のブクブクを当ててなるべく岩を生かしている）がしっかりされているお店を選びましょう。汚い水で、空気も入れてない店は最悪です。

○ 気に入った形のものを選ぶ
上記の２つをクリアできれば今度はようやく、「形」にこだわる。魚の住家や習性、生きている生活環境を考慮して好きな形を組み上げる。・・・・・実は熱帯魚を飼育してこの瞬間が至福の一時なんです（爆）

カニやシャコは水槽内のアクセサリーとして発見時はかなり嬉しいのですが、いつの間にかこっそりと水槽内で魚と一緒に成長していき、大きな挟みやシャコパンチ（貝を割って食べる。夜行性なので夜、「パチン、パチン」と音がしたら招かざる客がいる証拠です）しますので小魚が食べられたり攻撃されたりととにかく忙しいんですよ・・・・・・これ、捕まえるのもコツが入ります。長くなる～（笑）

どうしても、どうしても、どうしても海水魚が飼いたい方は管理人とかなり仲良くなって設置時に呼んでください。

多分、ホイホイ付いていき手取り足取り聞いてない事まで教えます（笑）

海水魚は淡水魚と違って海の水が飲めません・・・・（塩分高めだから）

だから、体内の少量の水を大切にするため、その分おしっこのアンモニアがかなり濃縮されていて、これが一番やっかいなんです。

・・・広く綺麗な海で泳いでいた魚の一番の天敵です。

広大な海の一部を切り取り、ガラスの水槽内へ再現する。

すごく難しいことですが、この 「切り取った海」 が部屋にあるって素敵ですよ。

石垣で潜って魚を見る時、その雄大さやたくましさ、美しさに息をのむとき、ガラスに閉じ込めておく水槽は正直、人間のエゴを感じるんですけどね・・・・

・・・・だから大事に育ててくださいね、あなたの「海」を。

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