ヨーロッパ放浪記11　フランス・ニース→イタリア・ミラノ編

（長らくお待たせしました。前回の続きです。）

いよいよフランスを離れ、イタリアに入る事に。。。。
なかなかお腹の調子も戻り、前より絶好調！！
（と、そのまま日記に書いております（苦笑））

さようなら、フランス。はじめまして、イタリア。

昨夜はK君と２人、宿泊代を浮かすため寝台列車へ・・・・・

国を跨ぐ寝台列車には２つの国をまたぐため、ご丁寧にそれぞれの国の警察官が乗っています。国境に近づくと、真夜中だろうがフランスの警察官にたたき起こされパスポートチェック。寝たら起きないで有名な管理人はいつもホッペタをパチパチと叩かれ、「ヘィ・・・ヘィ・・・・・」とやられる。優しいお巡りさんだとこれが 「モーニン・・・モーニン・・・・・」に変わるだけ（笑）

まずはフランスの警察官に起され出国手続き。

「ようやく眠れる」と、うたた寝から気持ちよく夢の中へ・・・・・・

と、同時に今度はイタリアの警察官に起こされ入国のため、
これもパスポートチェック。あの・・・・・・しんどいんですけど～～～・・・・。
（これが嫌でたまりませんでした。ちょっとした拷問でしたね・・・・・・）

さて、ようやく朝になり目が覚めればそこはイタリア！！

イタリア、な～んか陽気で明るい所。そしてオシャレ。

※フランスの片田舎が長かったんで普通以上にオシャレに見えました

「な～んかスリが多いらしいけん、お互い注意しようね。」

まずは２人で街を散策。

『おぉ～すげーーーーーー！！！』　『見て見て！！あれすごいよ！！！』

『うわぁぁぁぁぁ～やっぱイタリヤよね～～～・・・・・・』

『ちょっと、あれもすごいって！！！』 『いや～～いい所やね～～～』

・・・・・・・・もう感嘆詞しかでません。

全てがオシャレに見える。全てが新しい。全てが・・・・・・・・・・・完全に飲まれている・・・・・１００人から見られたら１００人とも自分達が観光客って分かる。これでは「どうぞ、スッて下さい」と言ってるようなものです・・・・・・。

早速、２人でホテルを捜し思った以上に安いホテルを見つける。
（もちろん、値切りに値切った金額というのもありますが）

そしていつもの様に、まずは部屋に入って荷物の整理して・・・・・・・

いつもの様に、まずは部屋の写真を収めようと・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・あれ？？

・・・・・・・・・・・・・・・・・あら？？

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ない！！！カメラがない！！！！

一瞬にして動きがとまった自分。

そのカメラは旅行の餞別にと叔父が買ってくれた当時の自分には勿体ないほどの高価なカメラ。「お前みたいな根性ナシががヨーロッパ？？はははっ！！本当に２週間以上居れたら１０万払ってやってもいいぜ～！」と自分から言っておきながら、いざ管理人がチケットを見せると出発前にカメラを買って来てくれたんです。その大切なカメラ・・・・・・・

一瞬にして血の気が引きましたね・・・・・・・

「ねぇ・・・どうしたの？？」

「いや、、、、カメラがない。盗まれた・・・・・」

「いやぁ～そんな時間はなかったはずだよ。・・・・どこかに置いてきた？」

「・・・・・分からない。でも捜してくる・・・・・・」

「えーーーー！！！な、何言ってんの？？？ここまで来て？？」

何をどう考えたんでしょうね（笑）今考えたらアホです。

その時の自分はあまりのショックにどうしても忘れられなかったんです・・・・・・・

これからの旅行の事を考えるとカメラは必需品。

しかもフィルムはそうとう日本から買って来てたんですが
カメラまで買うお金は・・・・ちょっと厳しい。

「『捜す』・・・ってどこを・・・・・？」

「・・・もしかしたらニースの海岸かも。寝そべってた時かも・・・・」

「・・・・・・マジ・・・・ですか・・・・・？？」

「うん。ごめん。行かないと後悔する・・・・・。」

そうと決まって早速、ホテルを一人に変更。

ここでK君とは突然のお別れでした。

正直、きまづい雰囲気のまま（笑）・・・K君、当時は本当にごめんね。

どうしても目で確かめないとこのまま先に進めば後悔すると思いました。

そのまま、駅に戻り次の列車を聞いてみると次のトンボ返りのニース行きは７時間後。待ちましたよ～駅のベンチでボーッと人生初の、７時間も（笑）今考えれば相当、ショックだったんでしょうね～～完全に放心状態のまま、待ちました。

カメラを失くしたお陰で実は後からいい事がたくさんあったんですがその時の自分はカメラのショックで７時間、座っておく事が出来ました。そして・・・・着いたと思ったら、同じ寝台列車でとんぼ返り。

初めてのイタリアの印象は・・・・・・・・・・もう忘れました（笑）

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