ザ・登山

久々に山に登りました、、、、めちゃくちゃキツカッタ。。。。。改めて体力の衰えを感じましたね。「山歩き」や「町歩き」は大好きなんですが、「山登り」はまた別物ですね・・・・本当に泣きたくなった。足が３０ｃｍ以上、上がらないんですもん（泣）

最初はね、若くもないのに若気の至りで張り切ってた訳ですよ。「３ｋｍ？楽勝でしょう・・・・」と。雨上がりのジメジメした道の中、、、（いや、道というより岩の階段の連続でしたね頂上まで。）それでも年配の方、数人に抜かれていく・・・・・・大自然？綺麗な空気？ここだけの話、もう、そんなのどうだっていいと思った。帰りに牧のうどんに寄って、わかめうどんに姿エビ入れて貰ってかしわご飯とセットで食べて、家に帰ってソファでゆっくりしながら蟲師の続きを観たいと切に願った。

そんな時に飛びこんできた、懐かしい昆虫。

「おっ、カマキリやんね。」・・・・違いました。良くみるとナナフシ。しばらく休憩するフリをして突いたり写真撮ったりして、「お～珍しいこともあるもんだ。」と考えながら歩いて５分ぐらいすると・・・・・・・

なんと、またナナフシ（笑）これ、三匹見たら何か当たるんじゃないの？何か貰えないの？？と思いつつ、さらに登っていくと・・・・・・・・いたっ！！！

残念っ！！バッタ君じゃないか！なんだよお前。ナナフシじゃないんかよ。ここは普通、ナナフシでしょ～タイミング的に。。。。。まぁいいや。そんな事が目的じゃない。とにかく登り始めたからには頂上まで行かないと。。。。。

目の前にはずらりと、次から次へと石の階段が見える訳ですよ。あれは足を止めさせるにかなり有効な風景ですよね～拷問ですよ。お腹いっぱいにご飯を食べ尽くせと言われて、次から次に皿が出てくるのならまだ解りますが、かなり遠くまで並んだ皿が見えたらそれだけでお腹いっぱいになるでしょ？？ならない？・・・・・・まぁこれは人それぞれか。自分は一枚一枚、皿が出て来てくれた方が良い派の人間です。マジでキツカッタ～久々に堪えた。

ついにギブアップ寸前で石に座り込み、今までの人生を考えつつ・・・・・・

「ここで負けてはいけない。」 と腹をくくり、１５分後にようやく立ち上がる。一度座ったらキツイんですよね、歩き出すのが。途中何度も立ち止まりましたが、座ったのはここでの一回だけ。満を時して立ち上がったその瞬間、「ピロロロロ～ピロロロロ～・・・・・」、、、、、こんな時の携帯って気が抜けますよね、、、、、。ついさっきまで人生を振り返って、ただの休憩を壮大なスペクタクルで人生にまで落とし込んでいたのに・・・・・やれやれと携帯を見ると梅ちゃんから。

「・・・あ、○○ちゃ～ん？ごめんごめん。たった今、○○ちゃんのPCメールに間違ったデザイン送ってさぁ～・・・・・」

もうさ、、、、デザインとかどうでもいいって。間違ったメールとかご丁寧に電話せんでいいって。次のメールに、「今の間違い。消しといて。」でもいいやん・・・・・・どんだけ暇とよ、本当に。仕事しろっつーの！

「・・・メール・・・・？あ～・・・解った・・・うん・・・・・・・・。」

「あれぇ～？エラく疲れとうやん。機嫌悪いと？今、何しようと？？」

「あ～・・・今？今、山登ってるよ・・・・・・・」

「マジで？？雨降りよらん？そう言えば前言ってた話、進みよう？・・・・・あ。今、大丈夫？・・・・今、何しようと？？」

「・・・いや、、、だから山、登ってるって・・・・・・」

梅ちゃんが決して悪い訳ではない。どっちかと言うと良いヤツだ。でもさ、営業でもないのに何なん？そのマシンガントークは・・・・・あやうくこのタイミングだったら、布団でも壺でも買いそうになったやん。。。。

「でさ、○○ちゃん。・・・・ちゃんと聞いとうと？？」

「聞いてるよ、聞いてる。・・・でも今、立て込んでるんだよ・・・・・」

「あ、今、お客さん中？？あれ？さっき、山に居るって言ってなかった？？」

山の中でお客さん視る訳ないやろ～（笑）ちゃんと話は聞いてくれてるんだね。そうなんだよ、今、自分は山に居て登ってる最中なんだよ・・・・・自分と戦ってる真っ最中なんだよ、梅ちゃん・・・・・・・・

ボチボチ歩いて、途中で何度も立ち止まって、何度も人生振り返って・・・・・・

ようやく二時間掛けて山の頂上についた。

さぞかし見晴らしが良いだろうと想像してたけど・・・・・なんか雨模様とモヤで周りは真っ白（笑）今からの下りを考えれば何も考えられず、感動もなく・・・・・ただただ、蟲師が恋しくて・・・・・・早く下りてビールをがぶ飲みしたい。でも原チャリでここまで来ちゃったから飲む訳にもいかないし・・・・・・こんな匂いの立ちこめる山だったら、蟲の一匹や二匹・・・・・・いや、ギンコの真似して 『蟲の・・・蟲の匂いが強い・・・・・』 なんて言ってみたいなぁ～とか考えつつ、無事に下りましたとさ。

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