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彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)

これはぜひ読んで頂きたい文庫の一つですね。・・・・・ってか、読んだ人の感想を聞きたい。

はっきり言いますね。「不快感、極まりないストーリー」です。

九月が永遠に続けば
を新幹線に乗る前に、慌てて手に取ったんですが、これが以外と面白かった・・・・・なので、もう一冊読んでみようかなぁ~的なノリでさらに新幹線に乗る前に手に取った本なんですが・・・・・・これが正直、さらに面白かった。面白かったというより、最後の幕引きが、どこか何かを引きずる感じ。”小説(物語)” と解っていながらここまでリアリティな本は滅多にお目に掛かれないし、登場人物も何か誰かを連想させるような、、、、、そんな本です。

この本は解説を書けば書くほど、面白くなくなってくるという貴重な本なんですが、たった最後の1ページで自分は漠然と「あぁ、読んで良かったなぁ。」 と感じました。さっきも書いたけど、出てくる登場人物はどれの誰をとってもどこかで話を聞いた事のなるような、見た事あるような人物ばかり。現代の人間のダメな所・いやらしい所をかき集めた様な人達ばかり。それがまた、当たり前の光景すぎていつしか引き込まれてる自分。

ストーリーが流れるに連れて、一人一人が納得行く結末。

・・・・・そして、最後に近づけば近づくほど・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・上手い。この著者の術中にまんまとはまってた自分を、最後の1ページで思い知らされる感覚と言えばいいんでしょうか。ありふれた、そして出来過ぎた話しかも知れませんがだからこそ、最後に心に残る一冊と言えばいいんでしょうか。う~ん・・・・・・これ以上書いたら本当に面白味がなくなる、珍しい本ですね(笑)

ありふれた日常に一石を投じる、面白い本です。

きっと自分が知らない所で、事実に沿ったようなストーリーが心を打ちます。

彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
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コメント:10

とり 11-11-27 (日) 18:28

この本、先月読みました~。
九月…とどっち買うか悩んで彼女が…を購入。
読はじめは淡々と、次第にスピードがあがって、、、ラスト2、3ページは三回くらい読みなおしました。。読みなおしたくなるラストでした。
日常を、人のいやらしい部分を描写するのがなんとも不快で嫌なんですけど、一晩で読みました。究極の愛。人を愛するって行動をすると極端な話ですがこうなるかと。

まほかるさんはユリゴコロを読んだことがあります。また全然違います。
九月…も読んでみよ~。ありがとうございました。
他は天童荒太さんもオススメですよ!!

管理人 11-11-27 (日) 23:48

とりさん
おぉ~マジですか!さすがとりさん!!いや、読み比べたら「九月~」よりもこっちがお薦めです。九月はもっとある意味エグかったりしますが(汗)それよりも自分は「猫鳴り」に挑戦してみたいなぁ~と。もう読まれましたか??天童荒太さんは大地の子以来読んでないなぁ、、、、ちょっとパンチがあり過ぎる、、、、ってか、ボディブローの様に溜まってきますもんね、天童さんは(苦笑)

とり 11-11-28 (月) 0:51

こんばんは~。
猫鳴りは、帯みるかぎりちょっと他とテイスト違うかなどうしようかな~と思ってまだ読んでません。
天童さんは「悼む人」から読んだんですよね。で、ハマりました。深い重いですが。。続けて「永遠の仔」も読みましたけどちょっとこちらは苦手な感じで…「あふれた愛」いってみてくださいよ~短編集です。軽い感じで、いや全然軽くないか、じわじわ愛が来ます。私は泣けました村雲さん的にはどうだろう…??

管理人 11-11-28 (月) 17:07

とりさん
最初に読んだのがもう随分前の話ですが「永遠の仔」でした(苦笑)あれから天童さんには手を出してないですね~なんか読むだけでもパワーがいるような先入観が(汗)「あふれた愛」ですね、読んだら記事にさせて頂きます!

とり 11-11-30 (水) 12:10

ありがとうございます(^-^)楽しみにしてますね~!私はこれから魍魎の箱以来の京極さんへ行ってみます!

ジュン 11-11-30 (水) 18:49

管理人さま
こんばんは☆

わお~こんな所で(ごめんなさい)楽しそうな、読書談義、とりさん、お久しぶりです。

「九月~」は、読んでないですが、いっちょかみ?してきました(笑)

天童荒太さんは、「永遠の仔」で、即卒業(爆)しました~。

本大好き人間ですが、結構、好き嫌いが激しい?です。

「猫鳴り」今、読みかけています!一度に何冊も平行読み?するので、ごちゃまぜになります。
「神様のカルテ」も良かったな~って、タイトルに期待して、購入しましたが、そうゆう意味では、期待はずれなのに、久々に号泣した本です。

長々と、お邪魔致しました~。

管理人 11-11-30 (水) 23:11

とりさん
京極夏彦さん、行っちゃいますか(笑)あれ読むの神経使いますからね~結構好きですが。今の所、読破中。迷ったんですが荷物になるのが嫌だったんで「邪魅の雫」を最初の10pぐらい読んで福岡に置いてきました(苦笑)持ち運びも、読むのも疲れる、でも読んじゃう本ですよね。

ジュンさん
えーーーマジですか?!猫鳴り、面白いですか?!もし良かったら、10点満点中、神様のカルテを「5」とした時の評価点数を教えて下さい~それを見て、読むかどうか決めますね(笑)そういう意味では期待はずれ・・・・これは良く分かります。

ジュン 11-12-01 (木) 11:08

管理人さま
こんにちは!

「神様のカルテ」・・・「5」?ですか(汗)厳しい~(笑) まあ、でも、「猫鳴り」の方が、ある意味深いかも?と言うことで・・・「6」にしときます。人によって、好き嫌い微妙な作品かな~?

私、猫好きですし、、、今、我が家にいる猫が、家に来た時と私的な事情が、妙に重なって、第一部・・一気読み、第二部で、ドッツンって感じです。真面目に読もっと・・・
今何故か、スティーブ・ジョブズ「名語録」と瀬戸内寂聴さんのエッセイ「あきらめない人生」を読んでます。私は、何を求めさまよっているのだろう・・・(爆)

とり 11-12-01 (木) 18:26

こんばんは~
ジュンさんお久しぶりです!、永遠の…は、私も読終えるのに一ヶ月くらいかかった(苦笑)ので、あれから読むと確かにもう読まないかも(爆)ひたすら重く暗く。ですが他のはまた違うので良かったら是非。
村雲さんが新幹線内で読むのやめた気持ちはわかります(笑)京極さん私も大好きなんですけどね、あの世界。気合いいれていきます(笑)。

つる 12-05-02 (水) 23:44

今更ですが、「彼女が・・・・」読みました。
ラスト、納得できませんでした。
彼女には、これから彼が必要なのに!
と叫びたい。
小説のインパクトのためだけのような
気がしてならないのですが。

違うと納得させていただけたら、と
思って初投稿させていただきました。

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